良くエアコンクリーニングのタイミングについてご質問を受けます。
「何年くらい使ったらクリーニングしたら良いのでしょうか?」と。
回答は「年数ではなく、目視での判断をお願い致します」となります。
これは富士通ノクリアの送風口です。
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黒い点々はカビです。
この状態になったら早急にクリーニングをご依頼ください。
(本当はもっと点々が少ない状態でご依頼いただくと理想的です)
エアコンの汚れるスピードは使い方によって千差万別。
年数ではなかなか言い表せないのですね。
ちなみに、この状態を見つけて、この部分だけ雑巾で拭いても効果はありません。
どういうことかと言うと・・・
ここはエアコンの空気の通り道でいうと最下流。最後の出口です。
エアコンは上流にあたる空気の吸い込み口(フィルターやアルミフィン)から汚れ始めます。
下流(出口)がこれだけ汚れていれば中流(送風ファン)や上流(アルミフィン)はもっと汚れているのです。
下流を一生懸命掃除しても、上流側の汚れがそのままではダメなんですね。
川や海の関係と同じです。
ここで言う海とは部屋のことを意味します。
川の最上流が汚れていれば、その汚れは中流、下流へと下り、最後には海(部屋)へと広がっていきます。
全体をクリーニングして、各部の【キレイさ】を同じレベルにしなければ改善できません。
これはノクリアに限ったことではなく、全てのエアコンに当てはまります。
ところで、先の写真のノクリアは上流(アルミフィン)がこんな状態です。
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そして、上流(アルミフィン)と中流(送風ファン)を高圧洗浄するとこんな汚水が出ます。
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タイミングを見逃さないように気にかけていただくと良いと思います。
やはり機械を長持ちさせるためには適切なタイミングでのクリーニングが必要です。
とことん汚れを溜め込んでしまった機械と適切なタイミングでクリーニングした機械では、そのクリーニング率(どれくらい新品に近い状態に戻るか?)に違いが出ます。
汚れは放置すればするほど経年劣化を加速させます。
例えばアルミフィンが錆びますし、汚れも完全には落ちなくなります。
汚れを溜め込んで暖房を使っていれば、アルミフィンに汚れを焼き付けコーティングしているも同然です。
そうなれば熱交換率が下がって冷えない、温まらないエアコンになります。
臭いも樹脂部品などに染み込んでしまうと完全には抜けなくなることがあります。(全く改善しないということはありませんが・・・)
こういうことは特に珍しいことではありません。
どんな物でも一緒です。
身近な例では毎週洗車している車と1年間洗車していない車では経過年数が同じでも塗装の傷み方が違います。
エアコンはときどき【黒い点々チェック】をお願い致します。
『自動お掃除エアコンは汚れない伝説』が根強く残っているので、
タイトルは「エアコンクリーニングのタイミング」ではなく、
あえて「自動お掃除エアコンのクリーニングのタイミング」にしました。
もちろん、通常のエアコンについても同様の判断方法でお願い致します。
当店では三つの手法でエアコンクリーニングをご提供しております。店長坂井が一台づつ、想いを込めてクリーニングさせていただきます。ご料金など詳細は各々のページをご覧くださいませ。
プレミアムプラン | ▶背抜き完全分解クリーニング |
ハイグレードプラン | ▶送風ファン分解クリーニング |
スタンダードプラン | ▶ドレンパン分解 お掃除機能付き |
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