エアコンのドレンホースから虫が入ってくるって本当?

皆さま、こんにちは。ワールドクリーナー坂井でございます。

今回は多くの皆さまが心配しているエアコンのこんなこと。

「ドレンホースって虫が入ってくるの?」「ホースの先にネットを被せた方が良いの?」

本当にそんなことってあるのでしょうか?必用なのでしょうか?

何千台のエアコンを分解してクリーニングしてきた経験から私なりの考えを述べさせていただきます。

先ずはこちら。ドレンパンを外したらカナブンの死骸がありました。ドレンパンからドレンホースへの繋ぎ口で息絶えていました。

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やっぱりホースから入ってきたのかって?

いや、ちょっと待って下さい。

良く見ると、穴の大きさよりもカナブンの体の方が大きいですね。そしてエアコンの内部から屋外に向かって死んでいます。

エアコンの中で行き場を探し、ドレンホースの中に入ろうとしたものの、突っかかってしまったのです。

このカナブンはドレンホースからエアコンの中に入ってきたのではなく、他の経路から家の中に侵入し、エアコンの中に入り込んで死んでしまったことが分かります。

他の経路。つまり玄関の開け閉め、窓の開閉時など、カナブンが家の中に入り込む機会は沢山あったはず。

「でも、そんなに長い時間開けておくことないし・・・」と思われますか?

ですが、冷静に考えてみれば買い物を沢山してきた時、洗濯物を取り込む時など、数十秒程度は開け放しになっている時間がありませんか?。いや、それ以上に数分間開けていることもあるはずです。

カナブンは飛んで来るわけですからね、数十秒どころか数秒も開いていればじゅうぶんなのです。

私が今までに見てきたエアコンの中で死んでいた虫たち。カナブンは一度や二度では足りず、その他にも蝶、蛾、カゲロウ、トンボ?!、そして懸案のゴキブリ。

どれも、これも、みんな飛べる虫たちです。

【オッカムの剃刀】という科学理論があります。

詳しくはウィキで検索していただければと思いますが、簡単に申し上げますと『複数の可能性がある時、単純なものほど正解である可能性が高い。わざわざ複雑に考えるべからず。』というものです。

家の中で虫を見つけた時、窓や玄関から飛んで入ってきた可能性と、細くて長いドレンホースの中を歩いて入ってきた可能性、どちらが単純で可能性が高いでしょうか。

しかも、蝶、蛾、カゲロウ、トンボは飛ぶことは得意でも歩くことは苦手な虫たちです。

ホースの中を飛んで来るなんて芸当も大きさ的に不可能です。

それから、画像のカナブンが死んでいたエアコンですが、ドレンホースの先にストッキングが被せてあったことを付け加えさせていただきます。今回の事例で申し上げれば、体の大きさ云々の前にホースから入ってきた可能性はゼロなのです。

そして、窓や玄関から入ってきた虫たちがエアコンの中に入って死んでしまう理由は容易に想像できます。

カナブンは甲虫ですから暗い所を好みます。自らエアコンの中に入ってしまうでしょう。

蝶、蛾、カゲロウ、トンボなどは体重に対して表面積が大きいので、風の影響を受けやすいです。家の中で餌も取れずに弱ってくれば、エアコンの中に吸い込まれてしまうでしょう。

エアコンは吹き出し口から出てくる風量と同じ分だけ、上部から空気を吸い込んでいることを付け加えておきます。


 

それでは、飛ぶだけでなく、歩くことも得意なゴキブリはどうか?私はこう考えています。

ゴキブリの活動が活発なのは夏場、つまりエアコンの冷房使用期間と重なります。

冷房使用期間中はエアコンを停めていてもドレンホースの内部は濡れています。少しでも水平に近い部分があれば水が溜まったままになっています。

ゴキブリが直径1.5㎝ほどのホースの中に入れば羽や体が濡れてしまいます。わざわざ、その中を入っていくでしょうか?

水生昆虫ではないゴキブリにとって危険な環境です。

では、ドレンホースの中が乾いている冬場はどうでしょう。そもそも、そんな季節はゴキブリは屋外の寒くて、冷気を吹き出す室外機の周りなどにはおらず、もっと暖かい場所でひっそりと生活しているはずです。

つまり、ゴキブリもドレンホースから屋内に入って来る可能性は極端に低く、やはり飛んで来る、又はあの薄っぺらい体で些細な隙間を見つけて入って来る可能性の方が遥かに高いと考える方が自然でしょう。

とはいえ、エアコンの中にゴキブリが住み着いていることは少なくなく、私も死骸を何度も見てきています。

エアコンの下にゴマ粒みたいなゴキブリの糞を見つけたことがある方も大勢いらっしゃると思います。

それらは他の経路から屋内に入り込み、エアコンを棲家にしたケースであると考えられます。

家の中で落ち着ける場所を探しているゴキブリにとって、暗くて汚れているエアコンの中が魅力的であることは間違いないでしょう。

特に夏場以降はエアコンを使わないご家庭の場合、内部はとっても静かですし、暖かい空気が溜まる部屋の上部に設置されているエアコンの中は快適なのです。


 

ドレンホースから虫が入ってくる可能性の低さ、ご納得いただけましたでしょうか。

そして、そうであれば、ホースの先にネットを被せるメリットが無いこともご理解いただけたことと思います。

それどころか、ホースから汚物が抜けなくなり、詰まって水漏れの原因になってしまうデメリットの方が大きいことをお知り置きください。

それでもネットを被せておきたい方は、月に一度、ネットを外してホースを振って中に汚物が溜まっていないことを確認するようにしてくださいね。

クリーニングでお伺いした際、詰まりかけて水抜けが悪くなっているエアコン、沢山見てきています。

それでは、また、よろしくお願いいたします。 (^_^)/

【追記】

家屋には探せば多くの隙間があります。明るく光っている所、屋外が筒抜けで見えています。

ゴキブリが入って来るには十分な隙間です。しかもドレンホースよりも遥かに楽に入って来れるのは明らかですよね。しかもここは台所、美味しい臭いに誘われるに決まってます。

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【更に追記 2022・8・3】

それでも尚、エアコンが怪しいと感じていらっしゃる方の為に、ドレンホースよりも可能性の高いケースをご紹介します。

通常、屋外側はこの様に配管穴の周りを塞いでありますね。

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又はカバーを付けている場合もあります。このカバーがある場合、中はどうなっているでしょうか。

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正しい施行では、このようにパテで隙間を塞いでいます。この画像は丁寧ではありませんが、とりあえず塞いではあります(;´∀`)。ところが更に酷いと全く塞いでいないケースがあります。(忘れたのか、わざとなのか…)
又は設置当初に詰めておいたパテが経年劣化で落ちてしまっている場合もあります。

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パテで塞がないままカバーを付けると、パッと見は良さそうでも、配管カバーの下部はオープンなので、普通に虫が入ってこれてしまいます。

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もう一つ、配管穴にまつわる別のケース。

これはキチンと施工されている例。

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こちらはダメな設置例。配管スリーブがありません。違い、分かりますかね?

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配管スリーブとはこういう物です。

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これが無いと、建物の外壁、内壁の間と、配管穴は通通になっているので、基礎と外壁の隙間から侵入したゴキブリが部屋の中に入れるようになります。基礎との隙間ってそんなにあるの?と思われた方、【建物基礎隙間】でググって見てください。ゴキブリが侵入するくらいの隙間はいくらでもあるものなんですよ。

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こちらのケースは戸建てや、木造アパートの一階などにほぼ限定されると思います。前者のほうは戸建て、マンション、どちらにも当てはまりますね。


 

これらの様に、スリーブが無い、又はパテで塞がずに設置したエアコンというのは、屋外から思いっきり空気を吸い込んで、カバー内は砂だらけです。街道沿いなどでは排ガスだらけになります。

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また、冷たくなっているエアコンのボディ背面に、湿った外気がガンガン当たり続けるので、背面での結露が多くなってカビだらけ。もちろん虫も入ってくるので、蜘蛛の巣が張っていたり。

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ゴキブリだって当然入って来ます。背面側に糞が落ちていたり。

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▶隙間があると、冷房中に外気が室内に流れ込んで来る理窟は?

屋内が冷える⇢空気が収縮する⇢室内の気圧が下がる⇢室内よりも気圧が高い屋外から空気が流れ込んで来る。

窓、ドアを全部閉め切っている部屋では、冷房使用中は外部から空気で押されているのでピッタリはりついています。メチャ重になっている玄関ドアを開けた瞬間、ビュウッて風圧を感じる経験されていると思います。(マンションの方は特に)

配管穴を塞いでいない、又はスリーブが入ってない状態では、その隙間から常に外気が流れ込んで来ている、ということです。

ですので、砂だらけになりますし、空気の流れに乗って虫も入って来やすくなるのです。

それで、ゴキブリ案件でクリーニングのご依頼時は、このように配管穴を塞ぐことも出来ますのでご相談下さい。

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常にパテを持ち歩いている訳ではないので、事前にお知らせ下さいネ。

この対処法が有効かどうかは、現物確認が必用になりますが、ご意向だけお伝えいただければ、とりあえずパテを持参します。

クリーニングとは別作業なので、別途ご料金が必要ではございますが、ついでに出来るので安価に済みます。

当店では三つの手法でエアコンクリーニングをご提供しております。店長坂井が一台づつ、想いを込めてクリーニングさせていただきます。ご料金など詳細は各々のページをご覧くださいませ。

プレミアムプラン ▶▶背抜き完全分解クリーニング
ハイグレードプラン ▶▶送風ファン分解クリーニング
スタンダードプラン ▶▶ドレンパン分解クリーニング

 

 

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