エアコンのドレンホースから虫が入ってくるって本当?

皆さま、こんにちは。ワールドクリーナー坂井でございます。

今回は多くの皆さまが心配しているエアコンのこんなこと。

「ドレンホースって虫が入ってくるの?」「ホースの先にネットを被せた方が良いの?」

本当にそんなことってあるのでしょうか?必用なのでしょうか?

何千台のエアコンを分解してクリーニングしてきた経験から私なりの考えを述べさせていただきます。

先ずはこちら。ドレンパンを外したらカナブンの死骸がありました。ドレンパンからドレンホースへの繋ぎ口で息絶えていました。

DSCN0977

 

やっぱりホースから入ってきたのかって?

いや、ちょっと待って下さい。

良く見ると、穴の大きさよりもカナブンの体の方が大きいですね。そしてエアコンの内部から屋外に向かって死んでいます。

エアコンの中で行き場を探し、ドレンホースの中に入ろうとしたものの、突っかかってしまったのです。

このカナブンはドレンホースからエアコンの中に入ってきたのではなく、他の経路から家の中に侵入し、エアコンの中に入り込んで死んでしまったことが分かります。

他の経路。つまり玄関の開け閉め、窓の開閉時など、カナブンが家の中に入り込む機会は沢山あったはず。

「でも、そんなに長い時間開けておくことないし・・・」と思われますか?

ですが、冷静に考えてみれば買い物を沢山してきた時、洗濯物を取り込む時など、数十秒程度は開け放しになっている時間がありませんか?。いや、それ以上に数分間開けていることもあるはずです。

カナブンは飛んで来るわけですからね、数十秒どころか数秒も開いていればじゅうぶんなのです。

私が今までに見てきたエアコンの中で死んでいた虫たち。カナブンは一度や二度では足りず、その他にも蝶、蛾、カゲロウ、トンボ?!、そして懸案のゴキブリ。

どれも、これも、みんな飛べる虫たちです。

【オッカムの剃刀】という科学理論があります。

詳しくはウィキで検索していただければと思いますが、簡単に申し上げますと『複数の可能性がある時、単純なものほど正解である可能性が高い。わざわざ複雑に考えるべからず。』というものです。

家の中で虫を見つけた時、窓や玄関から飛んで入ってきた可能性と、細くて長いドレンホースの中を歩いて入ってきた可能性、どちらが単純で可能性が高いでしょうか。

しかも、蝶、蛾、カゲロウ、トンボは飛ぶことは得意でも歩くことは苦手な虫たちです。

ホースの中を飛んで来るなんて芸当も大きさ的に不可能です。

それから、画像のカナブンが死んでいたエアコンですが、ドレンホースの先にストッキングが被せてあったことを付け加えさせていただきます。今回の事例で申し上げれば、体の大きさ云々の前にホースから入ってきた可能性はゼロなのです。

そして、窓や玄関から入ってきた虫たちがエアコンの中に入って死んでしまう理由は容易に想像できます。

カナブンは甲虫ですから暗い所を好みます。自らエアコンの中に入ってしまうでしょう。

蝶、蛾、カゲロウ、トンボなどは体重に対して表面積が大きいので、風の影響を受けやすいです。家の中で餌も取れずに弱ってくれば、エアコンの中に吸い込まれてしまうでしょう。

エアコンは吹き出し口から出てくる風量と同じ分だけ、上部から空気を吸い込んでいることを付け加えておきます。


 

それでは、飛ぶだけでなく、歩くことも得意なゴキブリはどうか?私はこう考えています。

ゴキブリの活動が活発なのは夏場、つまりエアコンの冷房使用期間と重なります。

冷房使用期間中はエアコンを停めていてもドレンホースの内部は濡れています。少しでも水平に近い部分があれば水が溜まったままになっています。

ゴキブリが直径1.5㎝ほどのホースの中に入れば羽や体が濡れてしまいます。わざわざ、その中を入っていくでしょうか?

水生昆虫でもなければ死んでしまうような、危険な環境だと思います。

では、ドレンホースの中が乾いている冬場はどうでしょう。そもそも、そんな季節はゴキブリは屋外の寒くて、冷気を吹き出す室外機の周りなどにはおらず、もっと暖かい場所でひっそりと生活しているはずです。

つまり、ゴキブリもドレンホースから屋内に入って来る可能性は極端に低く、やはり飛んで来る、又はあの薄っぺらい体で些細な隙間を見つけて入って来る可能性の方が遥かに高いと考える方が自然でしょう。

とはいえ、エアコンの中にゴキブリが住み着いていることは少なくなく、私も死骸を何度も見てきています。

エアコンの下にゴマ粒みたいなゴキブリの糞を見つけたことがある方も大勢いらっしゃると思います。

それらは他の経路から屋内に入り込み、エアコンを棲家にしたケースであると考えられます。

家の中で落ち着ける場所を探しているゴキブリにとって、暗くて汚れているエアコンの中が魅力的であることは間違いないでしょう。

特に夏場以降はエアコンを使わないご家庭の場合、内部はとっても静かですし、暖かい空気が溜まる部屋の上部に設置されているエアコンの中は快適なのです。


 

ドレンホースから虫が入ってくる可能性の低さ、ご納得いただけましたでしょうか。

そして、そうであれば、ホースの先にネットを被せるメリットが無いこともご理解いただけたことと思います。

それどころか、ホースから汚物が抜けなくなり、詰まって水漏れの原因になってしまうデメリットの方が大きいことをお知り置きください。

それでもネットを被せておきたい方は、月に一度、ネットを外してホースを振って中に汚物が溜まっていないことを確認するようにしてくださいね。

クリーニングでお伺いした際、詰まりかけて水抜けが悪くなっているエアコン、沢山見てきています。

それでは、また、よろしくお願いいたします。 (^_^)/

当店は店長坂井が一台づつ、想いを込めてクリーニングさせていただきます。ご料金など、ご依頼への全体的な事柄は下記のページをご覧ください。

通常タイプのエアコン

フィルターの自動お掃除機能が付いているエアコン

 

 

エアコンクリーニングを頼む時に読んで欲しい記事6選

  1. エアコンクリーニング業者の選び方
  2. 何となく選んだ業者さんのクリーニングで大失敗してしまったお客様の話
  3. ドレンパンを外して洗ったエアコンと、外さずに洗ったエアコンはどれくらい違うのか?見てみましょう
  4. DIYでクリーニングしたエアコン、キレイになっているのか?分解してみました
  5. エアコンの防カビコーティングって意味あるの?
  6. エアコンの室外機のクリーニングって必要なの?

エアコンクリーニング全般の最新記事5件