皆さま、こんにちは。ワールドクリーナー坂井でございます。
本日は日立のお掃除機能付きエアコンのクリーニングですが、いつもの型式等のご説明とクリーニングの模様につきましてはパスします。
今回はエアコンクリーニング業者の選び方に関することを、クリーニングさせていただいた機械を例にお話しさせていただきたいと思います。
少し前にも同じタイトルの記事がありますので、【その2】と付けさせていただきました。
前回のお話はこちらにリンク貼っておきます。➡エアコンクリーニング業者の選び方
それでは本題へ。
2年前にあるフランチャイズチェーンの業者さんがクリーニングしたエアコンのご依頼です。
サクサクと分解し、いつものようにドレンパンを外すところまでたどり着きました。内部はヘドロ状態です。
お客様にもご覧いただき、手洗いしていたところ、「前はそこまで分解していなかったと思うのよねえ?」とのお言葉。
「はい、そうだと思います。この汚れの状態からしても明らかですよね」と私。
二年前の業者さんの名前も伺っていたので、ドレンパンを外してのクリーニングをしていないことは最初から知っていたことではあります。そして、このようなドロドロがそれを証明しています。一般家庭の二年分の汚れとしてはあり得ない状態だからです。
外して手洗いすればこのようにキレイになります。業者選定の際にはクリーニング範囲とその方法は必ず確認していただきたいところです。
ご注意いただきたいのはクリーニング範囲にドレンパンと書いてあっても、外していない場合があるとうこと。どういうことかと申し上げますと、外さなくてもアルミフィンを高圧洗浄した際に、洗剤がドレンパン内を流れるので、それをもってクリーニング範囲にドレンパンと記載している業者さんがいるということです。嘘をついているとは言いませんが、クリーニング方法が違います。そういう意味で言えば二年前の業者さんもドレンパンを洗っていることにはなりますが、結果はご覧の通りです。その業者さん自身はクリーニング範囲にドレンパンとは書いていないだけ良心的(?)だとは思いますが・・・。
こちら関連記事です➡ドレンパンを外して洗ったエアコンと外さずに洗ったエアコンはどれくらい違うの?
なお、中にはドレンパンが一体成型で外れない構造の機械も存在します。その場合は当社ではアルミフィンを持ち上げてドレンパンとの間に隙間を作って内部を洗っていきます。
さて、ここまでは序章でして、実は今回の本題はこれからです。
こちらフィルターの自動お掃除を行うお掃除メカユニットです。このユニットは4本のネジで固定されているのですが、なんと!そのネジが全て無くなっていました。
前回の業者さん、組み立て方が分からなくなり、そのままにしたのは明らか。余らしたネジは黙って持って帰ってしまったのでしょう。
動作確認して、とりあえず不具合は出なかってので・・・、なんて判断はとんでもない話です。4本も主要なネジが無ければ何時おかしくなっても不思議はありません。
あまりにも酷いのでお客様にネジが無いことをお伝えしたところ、実は前回の業者さん、無料でクリーニングするので、新人研修をさせてもらえませんか?という趣旨だったらしいです。
先輩社員が一緒に来たらしいですが、作業を見せるのではなく、最初からその新人さんに作業をさせるんだ?と思ってお客様も驚かれたとのこと。
何ともお粗末、開いた口がふさがらない、とはこんな時に使う言葉です。
誰にでも初めてということはあるにしても、個々には適正というものがあります。
私見ですが、お掃除機能付きエアコンの分解を始める前に、通常タイプのエアコンを最低でも100台以上、自力でクリーニングできるかどうか?見ておく必要があるでしょう。
それも研修室などではなく、実際に設置されているエアコンをです。フィールドに出れば様々な取り付けパターンに出会うので、そこでの実経験が必用です。
その段階でエアコンクリーニング、と申しますか、機械のメンテナンス作業への適応性があまりないとことが分れば、お掃除機能付きエアコンは触るべきではないのです。
そして、教育係として一緒に来た先輩社員からして、ネジ四本も余ったのをそのままにして帰るってどういうつもり?。その先輩には人を教える資格がありません。
皆さまも聞いたことのある名の通った業者さんですが、会社の方針自体がおかしいと思います。
さて、さて、そんなこんなでネジの無くなってしまったエアコンですが、私の手持ちのネジから適合するものをあてがって、今度はしっかり固定しておきました。
感じの良いお客様でしたので、その分はサービスで対応です。(でも、この記事を見て何かとサービスを要求してくるお客様には致しませんので、ご了承くださいね)
本音を言えば、お客様ではなく前回の業者さんに請求したいところです。w
安かろう、悪かろう。安いものほど高くつく。ただより高いものは無い。
いつ出来たことわざなのか知りませんが、昔の日本人は上手いこと言ったなと思う次第です。
お客様より「やっぱり誰が作業をしてくれるのか?が大切よねえ。今回も大手さんを検討したけど、結局誰が来てくれるか分からないものね。おたくのホームページを見て、必ずあなたが作業してくれるって書いてあったし、他社さんよりも高いけど作業の内容も丁寧に書いてあったから安心して頼めたわぁ。」とお話し下さりました。
この中にエアコンクリーニング業者の選び方の答えが詰まっていると思います。
それでは、また、よろしくお願いいたします。(^_^)/
▶何となく決めた業者さんのクリーニングで大失敗してしまったお客様の話
当店では三つの手法でエアコンクリーニングをご提供しております。店長坂井が一台づつ、想いを込めてクリーニングさせていただきます。ご料金など詳細は各々のページをご覧くださいませ。
プレミアムプラン | ▶背抜き完全分解クリーニング |
ハイグレードプラン | ▶送風ファン分解クリーニング |
スタンダードプラン | ▶ドレンパン分解 お掃除機能付き |
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