皆さま、こんにちは。ワールドクリーナー坂井でございます。
本日はダイキンのスクエアな薄型エアコン、リソラのクリーニングです。
昨年、同型の送風ファン分解クリーニングをご紹介させていただきましたが、今回は背抜き完全分解クリーニングをご用命いただきました。
より上位のクリーニングに興味を持っていただき、誠にありがとうございます。m(__)m
ダイキンの家庭用壁掛けエアコンは、F、又はANから始まる型式が一般的ですが、今回は、C28VTSXVと、C22VTSXVの2台。
これはマルチ型エアコンです。
マルチ型とは、室外機1台で、室内機を複数台(2台~4台程度)動かすエアコンです。業務用エアコンで多いですね。
皆さんが量販店で購入される時は、マルチでは無いワンペアの機種をお選びになっていることが殆どです。
マルチ型は家を新築する時に、ハウスメーカーや、工務店経由でエアコンも同時購入されると、商談のテーブルに上がることが多いと思います。
また、マンションで備え付けエアコンが2台以上あるときも、マルチ型が付いていることが多いと思います。
天井カセット型が一台と、壁掛け型が一台、なんて組み合わせもありますね。
で、マルチ型は室外機が一個なので、屋外の占有スペースが少なく済みます。もちろん室外機は大型になりますが、個別に二つ、三つ置くよりは省スペースです。
ならば、マルチ型が良いよね~となるかと思えば、こんな時は困るよね~と言うのが故障した時。
室内機側が壊れた時は、基本的にもう一台は動くはずですが、室外機が壊れたら、全部の部屋が動かなくなってしまいます。(片側の弁が開かないとかなら、別部屋は動くかもしれませんが)
マルチでなければ、とりあえず他の部屋で暑さを凌いで、という所ですが、全台動かなくなったらどうにもなりませんね。(^-^;
そして、買い替える時も、もれなく全台同時に交換と言うことになるので、古くなったとき、年を変えて一台づつ新しくして出費を分散させる、と言うことも出来なくなります。
そんなこんなで、私としては、どちらが良いとは簡単には申し上げることが出来ないです。
前述の内容を抑えながら、皆さまそれぞれで、購入費用も比較しながらご判断いただければ宜しいかと思います。
さて、前置きがながくなりましたが、今回のリソラにマルチ型があるとは、私も知りませんでした。
最初に型式を伺って、調べてビックリな感じ。(笑)
まあ、でも室内機の造りは同じなので作業上、困ることはございません。
それでは本題へ。
本体カバーを外したら、次に電装基板を外します。
奥行が短いエアコンなので、それに合わせて基板もずんぐりむっくりした感じです。
すると本体側は電線がビロビロ~となって、こんな感じです。リソラでは電源信号連絡線、ルーバーモーター線、ファンモーター線の三つを外します。
背抜きします。
中身が空っぽになり、表側から、内側から、両方向からブシャーと洗えるようになります。ところで、ふなっしー、元気してますかね?
アルミフィンを洗い流した排水。
お客様の感想、「あまり汚れてないですね?」
私からの回答、「背抜きクリーニングはアルミフィンだけにして洗うので、TVで見るような真っ黒な水はバケツには溜まらないんですよ。あれは分解しない状態で送風ファンのカビも一緒に洗った結果ですから、今回とは意味が違うんですよね。で、アルミフィンからの排水がこれだけ濁っていれば十分汚れていますね。」
こちらは背抜いたほう。キャビネット兼、前後ドレンパン。送風ファンのユニットです。
ファンを外して送風路を確認。送風路のカビを棒を差し込んで拭かれる方がいらっしゃいますが、送風路ってこんなに奥深いんです。棒は届かないですからね、無理はなさらぬようにされてください。加えて申し上げれば、カビが生えるのは送風路だけでは無いですしね。
送風ファンのアップ。カビの塊がモコモコしてます。先に申し上げた通り、このカビを流してバケツに溜めれば、例の「うわ~、真っ黒ぉ~」と言う結果になります。
真っ黒な水が見れずに何となく残念そうなお客様。
ショー・タイムな感じですからね、お気持ちは分ります。
その一方で、バケツに溜まった真っ黒な水よりも、透明になっていく過程と、バラバラに分解して個別に洗ってキレイになった部品を見て欲しい業者側。
何故なら、バケツの黒い水は、経験不足な人が洗って汚れを半分取り残していたとしても溜まるから。分解しなければ、取り残したカビは確認できませんので。
なかなか想いは一致しません(^-^;
キャビネットはルーバーモーターも外して丸洗いできるようにします。
はい、丸洗い完了です。
で、今回はもう一台ありましたね。さっきのはリビング。こちらは寝室です。
アルミフィンの排水は若干薄いかな・・・。
送風ファンのカビもモコモコまでは行かないですね。
送風路も半分くらいのカビです。概ね、一般的なリビングと寝室の関係でした。
さあ、後は組み立てて、動作確認すれば完了です。
お客様の感想、「やっぱり臭いが違いますね。この前の暑い日に冷房付けたんですけど、直ぐに消しました。やっぱりカビの臭いだったんですかね?」
私のご説明、「カビの臭いって言うと、他で例えれば、古くなった土の臭いですが、そんな感じでしたか?」
お客様、「あ、分かります。ソレです。あれってエアコンそのものの臭いだと思っていたのですが、あれがカビの臭いなんですね。」
私も、前々からなんで土と同じ臭いがするのかな?と思っていたのですが、カビ博士(?)によれば、黒カビが最も多く存在するのは土の中らしいです。
臭いって人によって感じ方、表現が違うので、なかなか通じずらいこともあります。
部屋干しの洗濯物の臭いをカビ臭いと表現される方も居られますが、あれはモラクセラ菌の排泄物の臭いです。エアコンからもモラクセラ臭が出ることがあります。
カビの臭い=土の臭い。ジメジメした所に置きっ放しの植物の死んだ植木鉢や、コケが生えている土もカビの臭いがします。
ご参考になれば幸いです。
今日は暖かですね、夜桜、見に行こうかしら?
それでは、また、よろしくお願いいたします(^_^)/
当店では三つの手法でエアコンクリーニングをご提供しております。店長坂井が一台づつ、想いを込めてクリーニングさせていただきます。ご料金など詳細は各々のページをご覧くださいませ。
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スタンダードプラン | ▶ドレンパン分解クリーニング |
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