玄関大理石にワックスを掛けてはいけません

皆さま、こんにちは。ワールドクリーナー坂井でございます。

今年も師走となりました。仕事に、プライベートに、何かと忙しいこの季節。いかがお過ごしでしょうか?

クリーニング業界人の私はといえば、年末大掃除でアツい季節です。でも、やっぱり気候的には寒いことに変わりありません。「う~、寒ッ!」と呟きながら毎朝出かけております。インフルエンザの予防接種も済ませましたし、体調管理に気を付けて参りたいと思います。

皆さまも、どうぞお体ご自愛の上、年の瀬をお過ごしくださいませ。

さて、本日は玄関大理石の再生研磨です。(珍しくエアコン以外の話題です。当社、エアコンだけでなく、イロイロやっております。ちょくちょく聞かれるのでお知らせまで(;´∀`)

作業前はこんな感じです。真ん中の一部だけ白くなっていますね。この白い所がこの大理石の本当の色なんです。その他は全て汚れで黒ずんでいる状態です。
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通常、大理石は傷が付いて曇った状態になることはあっても、こんなに汚くなってしまうことはありません。

なのに何故こんな状態になってしまったかと申しますと、長年ワックスを掛け続けた結果なんです。ワックスが汚れを抱き込み、そのまた上にワックスを掛けてまた汚れ・・・。つまり汚れているのは大理石ではなくワックスの層です。

画像で一部だけ白くなっている部分は、玄関をキレイにしたいとお客様が頑張ったらこのようになってしまったとのこと。

全面やろうにも、ものすごく時間をかけてやっとこの面積だけ。とてもじゃないけど自力ではどうにも出来ない、ということでご連絡をいただきました。

先ずは再生研磨をする前に幾重にも重なったワックスを取り除かなければなりません。

こちら、専用の薬剤を用いて剥したワックスの膜です。何だか不味そうなワカメみたいです。
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それが終わったらいつもの再生研磨を施して元通り。(´▽`) 天井の照明がキラッと光っています。
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そして先ほどまでは全く反射していなかった大理石が・・・、
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こんなに景色が写り込むようになりました。鏡の様です。色も白々していますね。♪
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さて、こうして元通りになった大理石の玄関ですが、それでは日頃のお手入れってどうすれば良いの?と思いますよね。

先ず、言うまでもなく大理石にワックスを掛けてはいけません。ワックスを掛けたところで土足で歩く玄関を汚れや傷から保護できるものではありません。

それどころか今回の例の様に余計に汚らしくなってしまいます。大理石にワックスは間違ったメンテナンスです。

ですので、正しくは大理石には何も塗らず、掃除機掛けでホコリや砂粒を除去し、硬く絞った雑巾で水拭きしてあげるのが正しいお手入れ方法です。

付着物などの汚れがあるようであれば、洗剤を塗していただいても構いません。石材専用のものでなくても、通常の床用洗剤(フローリング用)や、一般的な住宅用洗剤でも大丈夫です。

但し、絶対に酸性の物は使わないでください。大理石の主成分はカルシウム。酸性の液体を掛けるとシュワシュワと泡を出しながら溶けてしまいますからね。

そして、大理石は美しい模様が楽しめる風合いの良いものではありますが、石材としては柔らかい部類です。日常生活で擦り傷が付き、空気中の成分とも微弱ながら反応して徐々に輝きが無くなっていくのは止むを得ません。

ですので、日頃は先のお手入れ方法を実践していただき、随分傷が付いたなあ~、前はもっとキラキラしてたよね~、元に戻らないかなあ~、という状態になったならば、再生研磨で蘇らすことが出来ます。

以上、大理石の玄関と正しくお付き合いいただく方法をご紹介させていただきました。

それではまた、よろしくお願いいたします。(^_^)/

当店は店長坂井が想いを込めてクリーニングさせていただきます。ご料金など、ご依頼への全体的な事柄は下記のページをご覧ください。

玄関大理石、テラゾーの再生研磨

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