皆様こんにちは。ワールドクリーナー坂井でございます。
突然ですがエアコンクリーニングをご依頼下さったお客様方々から、ホムペの解説がとても分かり易かったです。選びやすかったです等、ご好評をいただいております。
私といたしましても、お伝えしたいことはほぼ網羅出来ている感触ではありますが、この度なかなかの衝撃具合のエアコンに出会いまして、これは別件として久しぶりに筆を取っている次第です。
こちらの画。背抜きした洗浄前のアルミフィンですが、内側がとんでもないことになっています。
今までにもアルミフィンの内側を、クリーニング前よりも汚されてしまい、余計に臭いが酷くなるパターンについて解説してまいりましたが、今回は更に酷い状態になっています。
こんな風になってしまう原因について、考えられるケースを挙げていきます。
因みにこのエアコン、賃貸備え付け品で、ご依頼者様は二番目の住人。ご自身が住み始めてからは初めてのクリーニングと仰ってました。
ケース① 前住人が缶スプレー洗剤を吹きかけた。
黒い部分はカビそのものですが、今回の問題は白い部分です。毛埃と洗剤の残成分です。
缶スプレーの様な弱い圧力でプシューっとやると、押し込まれた毛埃や洗剤が内部の見えない所で固まり、残ります。
圧力も、濯ぎ量も絶対的に足りないのです。
ホムセンに山積みしてある700円位の物から、く〇きれいなどの高価な二缶タイプの物まで、どれでも同じことです。
そんな物で綺麗にできるのなら、私がわざわざ背抜きして、何十リットルも高圧洗浄機で噴射して濯ぐ意味がありません。
ケース② 前住人が良く調べずに激安業者に頼んだ
これはいわゆるノーマルタイプ(自動お掃除機構は付いていない)のエアコンですが、現在ノーマルタイプだと4,500円~なんて広告が普通に目に入ってきます。
もちろんエアコンクリーニングの良し悪しは値段が全てではありませんが、手間賃商売、技術販売ですから、値段と結果がおのずと比例することはご理解いただけると思います。
激安業者だと玄関入ってから帰るまで30分位が相場です。
なぜ早くて安いのか?
他社には出来ない素晴らしい工法を発明したので、早く、安くキレイにすることが出来る様になった!・・・なんてことはあるはずもありません。
単純に表から見える汚れだけ落として、又は今回の様に奥に押し込んで隠し、あとは分解しない限り見えないので知らんふりということです。
なお、その場ではバレなくても、冷房使用するとその日の夕方~数日後には異変に気付くはずです。(ダメだったのでやり直して欲しいというご依頼が毎年あります)
それに対して当社は2時間半。背抜きしてご料金は今回の機種で22,000円です。
30分で4,500円と、2時間半で22,000円、どちらがお得か結果ご覧ください。
私が洗った後です⤵
少なくとも30分4,500円は損したと言う人はいても、得したと考える人はいないと思います。
ケース③ 入退去時に手配したクリーニングが不味かった
賃貸に住んでいる方、住んだことのある方はご存知ですが、居住者の入れ替わり時には原状回復作業を行います。
壁紙の張替、不具合設備の交換、修理からクリーニングまで。管理会社さん、不動産屋さん、大家さんが各職に発注します。
そして備え付けのエアコンがある場合。これがクセ者だったりします。
というのも、扱われ方が様々で、エアコンを原状回復作業に含んでいる場合、除外している場合があります。
除外の場合はもう何も言うことはありません。
含んでいる場合でも、どのような作業を前提として発注しているか?、または受注しているか?が物件によってバラバラです。
この件は私自身、何度も経験しています。ご入居されたばかりの方から直接エアコンクリーニングのご依頼をいただいたこと、一度や二度ではありません。
エアコンも掃除してあると聞いて入居したのですが、点けたら体調悪くて・・・。
分解してみると、全くキレイになっていません。
「エアコンも掃除してある。」このセリフが危険で、何をもって掃除をしたと言っているのか?人によって認識がまちまちなんです。
大切なのはどういうやり方で掃除をしたのか?です。
下のレベルから挙げていくとこんな感じです。
1、外装カバーを拭いて、フィルターを洗っただけ
2、缶スプレー、噴霧器、スチーム洗浄
3、分解せずに高圧洗浄
4、最低限の分解と高圧洗浄(大手さん、個人事業主とも、今業界で一番多い手法)
5、ドレンパン分解
6、送風ファン分解(ファン抜き)
7、背抜き
さて、借りようとしている物件では、どれが当てはまるでしょうか?
1番ってことないでしょ?と思われた方、多いと思いますが全然普通にあるんです。呼ばれて見てみたらカバーとフィルターはピカピカ、中身は真っ黒なんてエアコン、何度も見てます。
2番、3番も普通にあります。ずうっと昔に誰かに教わって、そのやり方で良いと思っている業者は少なくありません。業界の進歩について行けてない職人って少なからずいます。もちろん発注者側も含めてです。
4番、これが一番多いです。ここに落ち着くのは理解できます。貸す側は後のクレーム発生をなるべく抑えつつ、コストも抑えたい気持ちは普通だと思います。又はそれ以上のクリーニング方法があるということを知らないのかもしれません。
5番以上で受発注が行われている物件だったならば、それはもう大当たりと思って下さい。商店街のガラガラ抽選会で、特賞、金賞、銀賞のどれかに当たる位の確率です。原状回復にそんなにコスト掛けてくれるなんて素敵なことです。
ケース①~③まで、原因について推察と解説をしてまいりましたが、ここでもう一度ビフォアフ画像を比べて見てください。
汚れが付着していた場所が、アフターでは白化しているのが分かるでしょうか?
これ、押し込まれた毛埃と洗剤残とカビが長らく付着していた影響で、アルミが化学変化を起こして傷んでいるんです。
アルミフィンが傷むと、冷房使用時の水飛びの原因になったりします。
傷んだ物はもう元には戻りません。
ですので最初からちゃんとしたクリーニングをしてくれる業者に依頼することが大切です。
賃貸オーナーさんだけでなく、ご購入物件のご自身のエアコンについても同様のことです。
ちゃんとしたクリーニングをしてくれる業者さんの判断、当社のホムペに辿り着かれた方は大丈夫ですね。
それではまた、よろしくお願いいたします。(^_^)/
当店では三つの手法でエアコンクリーニングをご提供しております。店長坂井が一台づつ、想いを込めてクリーニングさせていただきます。ご料金など詳細は各々のページをご覧くださいませ。
プレミアムプラン | ▶背抜き完全分解クリーニング |
ハイグレードプラン | ▶送風ファン分解クリーニング |
スタンダードプラン | ▶ドレンパン分解クリーニング |
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