昔のエアコンって、こんなに汚れなかった気がするんだけど…??

 

皆さま、こんにちは。ワールドクリーナー坂井でございます。

本日は皆さんのご質問に答えるシリーズです。

Q、昔のエアコンってこんなに汚れなかった気がするんだけど。。。

Q、このエアコンにしてからカビが生えるのが早くなった気がする。。。

こんなお話を伺うことが結構ありますが、そんなことってあるのでしょうか?

う~ん、実はあると思います。もちろん今のエアコンが悪くなったから、という訳ではありません。理由はその逆で、性能を良くしようと改良を重ねた結果でそうなっています。

衝撃的な話ではありますが、そこのところを解説していきます。

 

今のエアコンは風量がスゴイ!

昔のエアコンと比べて、今のエアコンは風量がアップしています。風量が多いということは、空気の循環量が多いということです。

その循環させる空気というのは、部屋内の空気のこと。つまり部屋に漂っているチリや雑菌、臭いなどを沢山吸い込みます。

稼働時間が同じだとしても、今どきのエアコンのほうが、より沢山の汚れを貯めこんでいくということです。

今のエアコンの送風ファン、どんどん太くなっています。風量を上げても音が静か。同じ回転数で、より多くの風量を確保できる等のメリットがあります。

 

今のエアコンは熱交換効率が高い!

日本がこれだけ暑くなった今、エアコンはもっと冷房効率を上げなければ、皆さんが満足できる涼しさを提供できません。

昔のエアコンよりも熱交換性能が上がっています。

熱交換性能を上げる=アルミフィンの面積を増やす。

アルミフィンの面積を増やすということは、汚れる面積が増えるということです。

面積を増やす為に、アルミフィンを2枚、3枚と重ねています。昔のエアコンは薄っぺらいアルミフィンが1枚しかありませんでした。

 

今のエアコンは風向き調整が細かくできる!

各メーカーの高級機で顕著ですが、吹き出し口に羽が沢山付いてますね。

風を目的の方向に正確に送ろう、より細かくコントロールしようとしている訳ですが、これも部品が増えれば、その分だけ汚れる面積が多くなるということです。

パナソニックの最上級機種。上下にルーバーが並んだ様は動物の口に見えてきます。


 

いかがでしょうか?知れば納得と言えることばかりですね。

各メーカーとも防汚技術についても研究していますが、汚れる面積が多ければ、その分だけ汚れるという、そもそも論を覆すことはできません。

防汚技術はあくまでも汚れにくくする工夫であって、絶対に汚れないとか、汚れたものを元に戻すという物ではないのですね。

あ、そうです、そうです。日立は汚れたものを綺麗にするという触れ込みで、凍結洗浄をアピールしていますが、残念ながら目覚ましい効果はありません。

白くまXシリーズで、凍結洗浄有りの時代、無しの時代を洗い比べても特に違いは感じません。1台、2台の比較でそうだったという話ではなく、何十台も洗い比べての所見です。同じ形の機械に、後年になってから凍結洗浄を追加搭載したので、その効果の有無が良く分かってしまいました。客寄せパンダ商法がもっとも得意なメーカーだということ、クリーニング業者が一番知っています。

凍結洗浄付きのアルミフィンを洗い流した水です。左の一杯目は洗剤の泡で良く分かりませんので、右のバケツにご注目を。二杯目でもこんなに汚れてます。4年目の白くまXシリーズです。

 

築年数を重ねた家はエアコンが汚れやすい!!

さて、最後に別の観点からもう一つの理由を挙げておきます。住宅側の話です。

長らく暮らしてきたお住まいは、壁や天井、カーテンなどに様々な汚れが付着しています。臭いも染み込んでいます。

その空間で使うエアコンは汚れるのが早くなります。結果的に新築当初に設置した昔のエアコンよりも、10年後、20年後に買い直した新しいエアコンのほうが汚れやすくなった様に感じることがあります。

このケースはエアコンにしてみれば完全に濡れ衣です。

私が良くお伝えすることに、エアコンとお部屋の綺麗さを揃えておかないといけません、ということがあります。

エアコンだけクリーニングして綺麗にしても、お部屋の空気が汚れていれば、また直ぐにエアコン内が汚れてしまうのですね。

それでは、またよろしくお願いいたします。(^_^)/

当店では三つの手法でエアコンクリーニングをご提供しております。店長坂井が一台づつ、想いを込めてクリーニングさせていただきます。ご料金など詳細は各々のページをご覧くださいませ。

プレミアムプラン背抜き完全分解クリーニング
ハイグレードプラン送風ファン分解クリーニング
スタンダードプランドレンパン分解クリーニング

 

 

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