皆さま、こんにちは。ワールドクリーナー坂井でございます。
昨年、三菱電機のお洒落なFLシリーズのクリーニングをお届けしました。
その時は白、今回は漆黒です。外装パネルの質感が一層際立ってます。
分解した部品を重ねてズルっとやったら擦り傷コースですね。取り扱い注意報です。
いつも以上に丁寧に並べましょ。裏向けてね。そして運ぶ時も慎重に。(^-^;
ところで、前回と今回、色が違うだけで全く同じ機種です。MSZ-FL5618S。
共に2018年モデルです。(パワーランクも56)
と言うことは使っている期間もほぼ同じ。(白の記事は昨年アップしました。今回の黒も実際にクリーニングしたのは昨年です。書くのが遅くなりました(;^_^A アセアセ・・・)
ところが、この2台、汚れ方が全然違います。
前々から、エアコンの汚れ方と、そのスピードはお部屋の空気次第です、と申し上げてきました。
運転時間の長短はもちろん影響します。でも、それと同じくらいお部屋の空気中の成分が影響します。
空気中の成分とはホコリや塵のことだけでなく、食べ物臭、カーテンやマットなどのリネン臭、体臭、タバコ臭、お線香臭、ペット臭が大きく関わります。
その中でも、食べ物臭、体臭、ペット臭など、有機物を多く含む場合は、カビの成長が著しく早くなりますね。カビの餌になる物が沢山あるので至極普通の現象と思います。
それで今回のお部屋はずばりペット臭。ワンコが2匹。作業中匂うな?と思ったらプリッと。犬飼ったことないんですけど、散歩中でなくてもするんですね。(;・∀・)
一方、前回のお部屋は、まだ新築臭が残っていて、生活臭は感じませんでした。それでもお客様は臭いが気になると仰っていたのですが、恐らくは畳の臭いがエアコン内で凝縮された物ではないかな?と感じました。ん?畳の臭いも有機物ではありますね。
前回の汚れ具合につきましては、こちらのリンクからご覧ください。➡三菱霧ヶ峰MSZ-FL5618Sのクリーニング
それでは今回のエアコンの内部を見て行きましょう。
アルミフィン、キレイに見えますね。
ところが内側がこんなことに。
こうなってしまったのは、送風ファンがこんなだから。これ、ホコリでは無く、カビが増殖したものです。ファンが回転して剥がれて、アルミフィンの内側に張り付くんですね。
もう一度。アルミフィンの内側と送風路です。送風ファンの汚れを一生懸命気にされる方が多いですけど、エアコンは全体の汚れを一様に見ないと改善されないです。
ドレンパンの内部もそうですね。
一杯目は送風ファンを洗ったもの。他の三杯はアルミフィンと送風路を洗ったもの。一見キレイに見えるアルミフィンも結構汚れていることが分かりますでしょ?
そして当社では、もうキレイになったかな?というところから更に流します。なぜならアルミフィンが臭いに一番影響するからです。
最初に塗布する洗剤に頼るだけでなく、流しの仕上げに除菌剤を混ぜたり工夫しています。菌レベルは目では見えやしませんが、鼻には分かるかもです。
それも機種や、付着していた汚れの種類によって適合の良し悪しがあるように感じていますので、使い分けています。
除菌剤は第四級アンモニウム塩を主成分とした物。医療機関でも使われています。何気に皆さんが使っている洗濯柔軟剤にも含まれています。かといって柔軟剤でエアコン洗わないでくださいね(笑)
なお、混同されがちなのですが、除菌剤はコーティングとは違います。コーティングに対する当社の考え方はコチラです➡エアコンの防カビコーティングって意味あるの?
それからアルミフィンを洗う時、こういう細かい部品(露飛び防止用)も外して洗うと、仕上がりが良くなります。
大したことないように思うかもしれませんが、こういう部品の裏に細かいカスが隠れて残ることが多いのです。水と触れる面積が増えれば、そこには水滴が残り、カスもその水滴に引っ張られて残り易くなるのですね。
こちら、キレイになったアルミフィン。どうです?。いや、分かりませんね(笑)。アルミフィンは埃ビッシリとか、暖房の熱で汚れが焦げ付いているとか、相当イッているケースでないと、見た目での違いは少ないです。
でも、内側は分かりますね。
送風ファンと・・・、
ドレンパンも♪
さあ、後は組み立てて動作確認すれば終了です。
あ、そうそう、当社では霧ヶ峰は素晴らしいエアコンですよ~と、良く申し上げております。
お客様宅へ訪問した際も、どこのメーカーが一番良いか?話題に上がるので、お薦めしております。
理由は、素材が良い。設計が上手い。思想がふらふらせずに一貫している。そして、故障している機械に出会う率が一番低い。
そんな中から、今回は設計が上手いと思わせる所を一つご紹介します。
こちらルーバーですが、FLのはちょっと変わった形をしていて、うっかりすると左右が分からなくなりそうです。
でもですね、右側と左側と穴の大きさを変えて、間違わない様にしてあるんです。
こういうのを工業製品の設計、製造の現場では【バカ除け】と言います。
言葉は悪いですが、どんなバカモノが組み立てても、間違いようが無いように設計することです。
私は前職でかじったのですが、ふとググってみたらヒットしました。
weblio辞書
馬鹿よけ
読み方:ばかよけ
別表記:バカよけ
誰が扱っても、ばか者が考えなしにそれを扱っても、深刻な状況に陥らない構造にするという設計思想のこと。フールプルーフ。
英語表記までありました。
そんなの当たり前じゃんと思います?。
でも、設計時は他にも気にすることがいくらでもありますから、こういう細かい所まで気が回るってなかなかスゴイことなんです。
右側用の部品は右にしか付かない。上側用の部品は上にしか付かない。裏表を絶対に間違えない様にする。。。
出来ていないケース、少なくないんですね。(エアコンに限りません)
ユーザーには関係の無いことの様に感じるかもしれませんが、結局こういう思想があちこちに反映される訳です。
なので、先に申し上げた素材が良い。設計が上手い。思想がふらふらせずに一貫している。故障している機械に出会う率が一番低い。と言う評価に繋がるのですね。
皆さんが日頃のお手入れで触る箇所。フロントパネルの上げ下げ時のしっかりした感じからして、実は他メーカーとは違ったりするんですよ。
次はボルドーレッド(?ワインレッドで良いやんけw)のFLに出会ってみたいな♫
因みに白はパウダースノウ。黒はオニキスブラックって言うらしいです。
それはさておき、お使いの方、クリーニング如何でしょか?
それでは、また、よろしくお願いいたします。(^_^)/
当店では三つの手法でエアコンクリーニングをご提供しております。店長坂井が一台づつ、想いを込めてクリーニングさせていただきます。ご料金など詳細は各々のページをご覧くださいませ。
プレミアムプラン | ▶背抜き完全分解クリーニング |
ハイグレードプラン | ▶送風ファン分解クリーニング |
スタンダードプラン | ▶ドレンパン分解クリーニング |
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