皆さま、こんにちは。ワールドクリーナー坂井でございます。
今回は年初からご依頼の多い和室のアク洗いです。
前に(アメブロ時代)にアク洗いは使われている樹種、部位などで効果の現れ方が異なることをお知らせいたしました。
改めて簡単に申し上げますと、基本的には檜や杉などの国産材の方が、輸入材(スプルースなど)よりもキレイに戻りやすい傾向があります。
そして、それよりも効果が出ずらいのが集成材です。
集成材とは木っ端を組み合わせて四角く成型し、突板(別の木材から薄く削いだシート)を表面に貼りつけたもの。全く変わらない、ということは無いのですが、本物の木材に比べるとアク洗いの効果が小さいとご理解下さい。
それで、木材としての価値(お値段)は、集成材 < 輸入材< 国産材 の順で高くなります。
どんな住宅に、どのグレードの木材が使われているか?。ご想像の通り、高級な住宅には高価な木が使われ、普及住宅や集合住宅などはコストを抑えるために安価な木が使われます。
そして近年では注文住宅であっても、和室に拘ってオーダーしない限り、国産の檜を使うようなことは無く、一部屋だけはとりあえず和室にしておこうかしらねぇ?、といった感覚であれば、安価な木材が使われると思います。
それから分譲マンションにありがちな和室、オプションで洋間への変更プランが用意されているような和室であれば、殆どが集成材のはずです。
和室がメインだったひと昔前は、黙っていてもそれなりのグレードの木材が使われたものですが、今はもう、そういう時代ではないですね。
更にはアパートや賃貸マンションであれば、今は和室自体がありません。
そんな中、今回のご依頼はまだ和室があった頃のアパートです。今から20年か、30年以上前の物件でしょうか。
今までの経験から申し上げれば、その時代のアパートは集成材ではなく、本物の木が使われています。
もちろん、高級木材というわけではありませんが、今どきの分譲マンションの和室よりもずうっとイイものです。
今回もそういうお部屋でした。それでは作業前後見てみましょう。
如何でしょうか?画像で見ても、その改善度合いが良く分かると思います。
日焼けの赤々とした色合いが白く戻りました。あ!収納内のベニヤ板は作業対象外です。
今回の事例は賃貸アパートでのことですから、需要といたしましては、そのアパートのオーナーさんと、そのオーナーさんから仕事を請け負ったリフォーム屋さんが主になると思います。
年度末でのお引越し需要が多くあると思います。リフォーム時のアク洗い、如何でしょうか?。
それでは、また、よろしくお願いいたします。(^_^)/
今度は分譲マンションの和室をご紹介したいと思います。あまりいいこと語りませんでしたが、効果はちゃんとありますのでご期待下さい!