皆さま、こんにちは。ワールドクリーナー坂井でございます。
今日は雨降りの関東地方です。風も強い日曜日、如何お過ごしでしょうか?
私はと言えば、先日アウトドアを満喫した代わりに、花粉症が爆発した感がありましたが、今日は雨のせいか、事なきを得ています。
さて、本日はシャープのお掃除機能付きエアコン AY-A56SXのクリーニングです。
久しぶりにいってみましょうか、型式解説。
長年ご覧いただいている方には耳タコかもしれませんね。申し訳ありません。(^_^;)
AYーで始まるのはシャープのエアコン。
Aはモデル年で2011年モデルです。製造日が2010年でも、2011年モデルのケースがあります。前年の年末から翌年モデルを作り始めることは良くあります。
56はパワーランク。大体20畳用くらいですかね。
SXはシリーズ名です。シャープの最上級モデルとなります。
それで、パワーランクは56以外の機種でも、モデル年とシリーズ名が同じであれば、機械の基本構造は同じで、クリーニングの様子も同様となります。
ちなみにSXの下のグレード、VXでも同じですね。その二つは再熱除湿機能があるかどうかの違いだけです。再熱除湿を知りたい方はグーグルさんに聞いてみてください。
それでは本題へ。
今回はいつもの流れとは逆にアフター画像からご覧いただきたいと思います。
ドレンパンの内部。このモデルは発泡スチロール敷きです。塩素で漂白&消毒してありますが、際の部分は接着のボンドにカビが食い込む為、黒い部分が残っています。お風呂のコーキングにカビが食い込んでいる状態をご想像下さい。
アルミフィン。銀色になりましたが、表面がカサカサして艶がありません。右の補強ステーは、かなり錆が進行しています。クリーニングでは救えない部分です。
さて、続いてアフターです。
劣化が激しい今回のエアコン、最初はどんな状態だったかと申しますと・・・
お掃除機能が取りこぼした埃の塊、カビ、油分。茶色いのはキッチンの排水溝が富栄養化してブヨブヨしているのと同じ状態です。
こちらも茶色いのは食べ物臭の成分が結露水と混じって液化したものです。黒いのは全てカビです。アルミフィンの裏側もカビだらけです。
そして、そして、最後にドレンパンを。さっきのアフター画像を見て、もっとキレイにならないの?なんて思われた方、いらっしゃったかもしれません。でも、こちらをご覧いただければ、そりゃ無理だよね、発泡スチロールなんだから・・・とご理解いただけますかね。(^_^;)
もう一度アフターを。こんなドレンパンですから、外して洗うことが大切です。参考記事です➡ドレンパンを外して洗ったエアコンと外さずに洗ったエアコンはどれくらい違うのか見て見ましょう
今回のエアコン、設置場所はリビングでした。
最初の動作確認時の臭いはカビと食べ物臭(油分)の混ざった感じ。
食べ物臭は腐敗してカビの栄養源になりますから、こういう状態になってしまうのですね。
リビングに設置されているエアコンは少なからず料理中の油煙を引っ張り、吸い込んでしまうものですが、そこはキッチンの真横なのか、そこそこ離れているのか?オープンキッチンなのか?、吊戸棚があって多少は仕切られているのか?によって変わってきます。
今回のお住まいでは、そこそこ距離もあり、吊戸棚もあり、それ程不利な条件では無いものの、この状態に・・・。
クリーニング後に伺ってみました。
エアコン近くでホットプレート焼肉やりますか?
月に二回くらいやられているそうです。
ご想像できますよね。舞い上がった油煙はエアコンが全て吸い込みます。
食卓で行うホットプレート料理、エアコンにとっては劣悪環境です。
とはいえ、ホットプレート料理を絶対にやらないでくださいとは申し上げません。
エアコンの為にはやらない方が良いですが、それではエアコンが人間の為にあるのか?人間がエアコンの為に生活しているのか?分からなくなってしまいます。本末転倒になってしまいますね。
私が申し上げるべきは、ホットプレートが頻繁に登場するご家庭のエアコンが、9年間クリーニングせずに健康的に使えることはあり得ないということです。
ホットプレートを使っていれば、汚れるスピードはの通常時の2倍、3倍と早くなります。
9年目にして、初めてのクリーニング。あれだけ劣化してしまうのに十分すぎる期間です。長すぎました。
なお、リビングのエアコンは2年程度でクリーニングをすべきタイミングに達するのが普通です。
ちなみに、エアコンを使っていて、冷え具合がおかしいと感じる状態というのは、皆様が考える以上に内部が酷い状態になっています。
人間は日頃意識していないことに関しては、相当鈍感であることはご理解いただけると思います。エアコンの汚れなんて、普段意識している人、殆どいないですよね。私もこの職業でなければそうだったと思います。(笑)
人間は視力は敏感ですが、それ以外の感覚はかなり鈍いですよね。
見た目以外のことは、そう言われてしまえばそんな気がするな?ってこと、皆様も経験されているのではないでしょうか?。
何を申し上げたいかと言えば、エアコンは肌感で異常を感じる前にクリーニングの適正タイミングに達しているということです。
繰り返しになりますが、リビングのエアコンクリーニングの適正タイミングは通常で2年毎です。
今回はこれを覚えていただければ幸いです。
適正タイミングを超えてしまうと、今回のエアコンの様に劣化がドンドン進んでしまいます。
それでは、また、よろしくお願い致します。(^_^)/
当店では三つの手法でエアコンクリーニングをご提供しております。店長坂井が一台づつ、想いを込めてクリーニングさせていただきます。ご料金など詳細は各々のページをご覧くださいませ。
プレミアムプラン | ▶背抜き完全分解クリーニング |
ハイグレードプラン | ▶送風ファン分解クリーニング |
スタンダードプラン | ▶ドレンパン分解 お掃除機能付き |
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