パナソニックCS-562CEX2お掃除機能付きエアコンから見えるクリーニング業界の現状

皆さま、こんにちは。ワールドクリーナー坂井でございます。

いきなりですが、私、本日はイライラ口調の文面になってしまうことと思います。

なるべく冷静に筆を運ぶつもりではありますが、途中お聞き苦しい表現がございましたら、予めお詫び申し上げるとともに、何卒ご了承賜りたく、お願い申し上げます。

それでは早速本題に。

何にイラついているかと申しますと、いい加減な業者に対してです。

悪徳と言っても差し支えないでしょう。

7月にある業者がクリーニングしたエアコン。10月には当社にクリーニングのご依頼がありました。

7月の作業後、エアコンの調子は良くならず、臭くて仕方なかったそうです。

で、その業者に連絡したところ・・・・

「それはドレンパンの汚れのせいです。自分たちはドレンパンのクリーニングは出来ないんです。」

との回答だったそうです。

そんなこんなで困ったお客様は当社のことを探し当てられ、僅か三ヶ月後に再びクリーニングとなったそうです。

で、お客様のもとへ行ってまいりました。

実際は作業時に分解しながら経緯を伺ったわけですが、まぁ何とも酷いもんです。聞けば聞くほどイライラがこみ上げました。

臭いが改善されないのはドレンパンの汚れがどうとかではなく、それ以前の問題でアルミフィンや送風ファンについてもクリーニングしたとは口が裂けても言えない状態でした。

その業者はお金をもらうのに値する作業は何一つしていない状態。それこそ、缶スプレーをプシューッと吹きかけたのと変わりありませんでした。

こちらアルミフィンの全体像です。銀色の部分と黒ずんでいる部分がありますね。
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アップしてみるとこんな感じです。お掃除メカを外さずにフレームの隙間から洗剤を吹きかけたことを物語っています。画像では分かりずらいですが、フレームの形に添って汚れが取り残されています。
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下の画像のは日立のエアコンですが、パナソニックも同じようにアルミフィンの前にはお掃除メカがあります。それを外していないということです。外さないからフレームが邪魔で洗えません。もちろん高圧洗浄機も使っていないでしょう。お掃除メカを外さずに高圧洗浄したら間違いなく故障しますからね。
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お掃除メカすら外さないクリーニングなんてあり得ないのですが、まさかの!といった感じでそういう業者がいたのですね。なお、お掃除メカを外していないことは工場で組み立てた時に貼ったテープが剥されていないことでも分かりました。そのテープを剥さない限り分解は出来ない様になっているのですね。

こちらは送風ファン。中途半端な作業で剥がれかかったカビが所々に寄り固まっているのが分かります。これまた最悪です。高圧洗浄しなければこうなることは容易に想像できます。
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そして最後にトドメを刺されたと感じざるを得なかったのがこちらの図。妙に粉っぽいです。画像でも白っぽくて粉っぽいことが分かると思います。(この際ホコリのことは置いておいてください。なんせお掃除メカ外してないのですから・・・)
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これは防カビコートと称して缶スプレーを吹きかけたのでは?と思い、お客様に聞いてみたところ、案の定でした。

今なら防カビコーティングが無料です。というのがその業者の触れ込みだったそうです。

そこまで伺って「料金お幾らだったのですか?」と聞いてみました。

クリーニングとコーティング、通常だと合わせて2万幾らのものが、今なら17,000円だか18,000円くらい。お得ですよぉ。という内容だったそうです。

はあ?ふざけるのも大概にしなさいよ!

そもそも、クリーニングすら出来ていないのに、その上にコーティング剤吹きかけてどうするつもりなんだと!。しかも使ったのが缶スプレーとは何事かと!

そして、その金額は一体何の為の料金なんだと!。(金額の高安によらずお金を頂戴する資格が無いことは先に申し上げた通りですが・・・)

さて、こちらはキチンと高圧洗浄した後のアルミフィン。いかがですか。キレイでしょ?。
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で、その業者が言い訳に使ったドレンパンですが、内部はこんな感じです。今回の例ではドレンパンの汚れ云々以前の程度の低さでしたが・・・
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外して丁寧に手洗いしてあげればこの様にキレイになります。
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送風ファンのクリーニング後の画像は撮り忘れましたが、これで気持ち良くお使いいただけることと思います。
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さて、最後になりますが、昨今、エアコンクリーニングの需要は相当数あるので、「儲かるらしいよ」みたいな噂を聞きつけた有象無象の輩がこの業界に参入してきています。

それこそ、全く畑違いの業界からも参入してきて、作業の実態も知らずに仲介業務だけを行い、利益を得ていたりします。

そういった業者というのは業界が上り調子で需要が見込めるうちは、上澄みの楽な部分の仕事で利益を上げ、先の見通しが悪くなるとサッサと看板を降ろして去っていくはずです。エアコンクリーニングだけでなく、どの業界にも必ず現れますね。まるでイナゴの集団が草原を食い尽くし、また次の草原を探して去って行くように。

私は過去にも何度かそのような経験をしています。一例としては商売人ではなく、ユーザー側の立場としてでしたが、ブラックバスフィッシング。1990年代、一時期は芸能人の間でも人気が出て、バスフィッシングの一大ブームが到来しました。TVでもゴールデンタイムの放映がありましたので、ご記憶の方もおられるのではないでしょうか。

そのブームに乗じて見たことも聞いたことも無いようなメーカーが現れ、ロッド(釣り竿)からルアー(疑似餌)まで、次から次に商品を発売してバンバン売りまくりました。良い商品が開発される一方で、こりゃひでえな、というような商品も沢山見かけました。後者の商品の方が圧倒的に多かったと思います。そりゃそうですよね。良い商品は開発期間もかかるし、製造にも時間が掛かるので、次から次に新商品は出せないし、供給量もおのずと限界があります。ところがテキトーな商品は、開発期間も要らず、安価に大量に作れてしまいますからね。

ブームが続いた数年間は買うに値しない商品を発売したメーカーもそれなりに利益を上げたことでしょう。

しかしブームが過ぎ去るころ、ほんの数年でそれらのメーカーは業界から姿を消しました。結局残ったのはブームの前から細々と業界を支えてきた真面目なメーカーと、その真面目なメーカーから派生した、小規模ではありますが、これまた真面目なメーカーばかりです。

私はそのブームの前からバスフィッシングをしておりましたので、業界の動きを一部始終肌で感じることが出来ました。まさにイナゴの集団のようなメーカー達が需要を貪り、その場限りの利益主義に走った結果、業界の規模はすぐさましぼんでしまったのです。残ったのは一部の本物志向のメーカーと、バスフィッシングの面白さの本質に気付いた一握りのユーザーだけとなりました。

将来の業界の継続、発展のことを考えて商売を行っていれば、バスフィッシング人口をもう少し高い水準で維持できていたのではないかと思います。

エアコンクリーニングに戻ります。バスフィッシングと違って趣味の世界ではありませんから、ブームといったものとは異なりますが、毎年の猛暑の影響などもあり、近年のエアコンクリーニングの需要は増大傾向にあります。他業界から見るとソコソコ旨みがあるように見えているようです。

もちろん、真面目にエアコンクリーニングで飯を食っていこう!と参入されるのならば大いに結構なことだと思います。共に業界を盛り上げていこうではありませんか。ある程度までの参入業者の増加は業者同士の競争意識を生み、コストパフォーマンスの高いサービスを生むことに繋がるので良いことだと思います。しかし、それを超えて参入業者が増えると、供給過多傾向になった時点から品質をおざなりにした価格競争が始まります。エアコンクリーニングも特にここ3,4年はその傾向が強く見られるようになっております。その次に起こることは容易に想像できます。安かろう悪かろうに気付いたユーザーからは見放されて、どの業者も同様に見なされ、業界全体が疲弊していきます。最終的には自分達で己の首を絞めることになりかねないのですが、バスフィッシングのブームの時と同じような考えで参入してくる業者が多いように感じてなりません。

正直なところ、長くこの商売を続けようと思うと、特別に楽して稼げるものではありません。お金儲けのこと以外にこの仕事で何か好きなことが無いと続かないと思います。私の場合、その何か好きなこと、というのは今ではハッキリと自覚できるまでになっておりますが、それについてはまた別の機会にさせていただきたいと思います。

ということで、皆さま、どうか買うに値する作業をしてくれる業者を見つけていただけることを強く願っております。「今ならお得です!」というような誘い文句に乗る前に、作業の内容が詳しく解説されているか?よ~く調べて業者選定に臨まれることをおススメさせていただきます。

長文お付き合いいただき、ありがとうございました。

それでは、また、よろしくお願いいたします。(^_^)/


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